2018/11/06
いだてん大竹しのぶ演じる池部幾江の実在モデルは大金持ちって本当?
2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」に大竹しのぶさんが出演されます。
役どころは主演、金栗四三(中村勘九郎)の養母、池部幾江。
日本最初のオリンピック選手となった四三を、養母はどう支えてきたのか?
実在した人物、池部幾江は果たしてどんな人だったのか?
あらすじネタバレ含めてご紹介いたします。
「いだてん」池部幾江の役どころ
2019年のNHK大河ドラマ「いだてん」共演者らを発表 綾瀬はるかさん、役所広司さんら13人 https://t.co/thwPONDRdF pic.twitter.com/MmEDLS9RVr
— 産経ニュース (@Sankei_news) 2017年11月1日
金栗家とは遠縁の親戚で、隣村の一番の名家の妻。
夫が早く亡くなり未亡人に。
女手一つで家業を切り盛りしています。
金栗四三のストックホルムオリンピック参加のため、金策に一役買い、そして四三を養子に迎えます。
オリンピックをめざす四三の私生活を物心両面で支えた大の恩人。
実在モデルについて
大竹しのぶさん演じる池部幾江(いけべいくえ)は実在した同姓同名の人物です。
池部幾江さんは日本人としてはじめてオリンピックに参加した金栗四三の養母になります。
幾江さんは熊本県玉名郡小田村の資産家、池部家に嫁ぎました。
池部家は大地主の大金持ち。
働かなくても生活できるほどの裕福な資産を持っていました。
しかし残念なことに幾江さんは未亡人になってしまいます。
先立ってしまった夫との間には子どもがいなかったため、金栗家に頼み込み、四男の金栗四三を養子に欲しいと頼んだのでした。
この時、四三は東京高等師範学校に通っていたため東京に住んでおり、また日本人初のオリンピック選手としてマラソンに出場していたため、英雄になっていました。
四三の父親は他界しており、四三の父親代わりだった長兄、金栗実次はこの養子話を断ります。
しかし幾江さんは跡取りもいない、どうしても四三を養子に欲しいと頼み込み、実次は話だけはと四三に養子話を伝えたそうです。
すると四三は次のベルリンオリンピックに出場するために練習をしている、東京に居てもいいのであればという条件で養子になることを承諾。最終決定は長兄の実次に委ねました。
こうして養子話が決まると、幾江は四三が結婚してくれれば、池部家も安泰と言って、四三の結婚話を強引に決めようとしました。
お相手は、医者の娘、春野スヤという女性でした。
春野スヤは四三のマラソンにかける情熱を理解したためか、四三の長兄、実次もスヤのことを大変気に入り、実次の鶴の一声で、四三はスヤと結婚することになりました。
四三は東京高等師範学校を卒業後、熊本に戻りスヤとお見合い。
翌日には祝言を挙げ、結婚式から5日後にはベルリンオリンピックのために、ひとりで東京へ戻りました。
【関連記事】
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この時、四三はまだ幾江の正式な養子にはなっていませんでしたが、幾江は四三のために毎月50円の仕送りをしたそうです。
そのため四三は働かずにマラソンに打ち込めました。
四三の現役マラソン人生は12年。
その間ずっとマラソン界の頂点に君臨し続けましたが、3度のオリンピック出場するもメダルは取れませんでした。
引退後は東京で教師となり、女子体育の普及に尽力したのち、熊本へ戻ります。
熊本へ戻った四三には、校長就任の話が舞い込むも、幾江が断固反対。
四三に仕事せず、マラソンをするようにと言うのでした。
四三はずっと支えてくれた幾江のため、校長就任の話は全て断り、熊本の地でマラソン普及に勤しみました。
東京オリンピック開催が決まった昭和11年、恩師の嘉納治五郎が四三に東京状況を要請してきました。
四三は熊本の地を離れない、二度と上京しないと決めていましたが、ここで幾江が後押しします。
「私も寂しいけれど、国家のためだと思って我慢します」と四三の上京を促すのでした。
さらに妻のスヤも「私には子どもたちの学校のこともあります。すぐには上京というわけにもいきませんから、とにかく貴方だけは上京なさってください。子どもたちのことは何も心配なさらないで。」と四三の状況を応援したのでした。
上京した四三は東京オリンピックのために尽力するも、日中戦争によってオリンピック開催が夢に終わります。
東京オリンピックのために上京したため、熊本に戻ろうとしましたが、子どもたちが東京の学校に進学していたこともあり、四三は幾江に相談。
幾江は四三が東京にとどまることを許したそうです。
幾江さんはその後も、四三がマラソンの道から外れようとすると叱り飛ばし、四三のマラソン人生を応援し続けました。
池部幾江さんは、金栗四三の大の恩人と言われた人でした。
【関連記事】いだてん東京オリムピック噺のキャスト相関図まとめ!実在モデルも!
「いだてん」のあらすじ
1959年5月、東京。
いつもどおり、タクシーで寄席に向かう古今亭志ん生は大渋滞に巻き込まれていた。東京でオリンピックが開催される見通しとなり、どこもかしこも工事だらけ。「猫も杓子もオリンピックで浮かれていやがる・・」
オリンピックにまったく興味がない志ん生は、いたく不機嫌だった。
ある日、志ん生のもとに、不思議な青年・五りんが、恋人・知恵とともに、弟子入り志願にやってくる。
五りんと話をするうちに、脳裏をある出来事がよぎる。その夜の高座で、突然、噺しはじめた落語が「東京オリムピック噺」。志ん生は自らの人生を紐解いていくのだった・・・。
ときは、1909年。
若かりし日の志ん生・美濃部孝蔵は、遊び仲間の人力車夫・清さんが、ひとりの紳士を乗せてフランス大使館へ向かうところに出くわす。
この人物こそ、金栗四三の恩師であり、のちに「日本スポーツの父」と呼ばれる嘉納治五郎だった。
1912年、ストックホルム。
嘉納の奮闘によって、金栗四三がマラソンで、三島弥彦が陸上短距離で、日本初のオリンピック出場を果たす。だが、2人とも大惨敗。金栗は悔しさを胸に、後進の育成に情熱を注ぎ、日本スポーツ発展の礎になっていく。
そのころ、孝蔵は「飲む、打つ、買う」の三道楽にすべてを使い果たす放蕩ぶり。
落語のほうもさっぱり芽が出ず、改名を重ねること17回。
借金取りから逃れるため引っ越しも十数回繰り返すどん底の生活を送っていた。
生真面目な金栗とでたらめな孝蔵。関東大震災、二・二六事件、東京大空襲・・・激しく移りゆく東京の街角で、2人の人生が交差していく。
時は流れて、1964年。
「昭和の大名人」となった志ん生の「オリムピック噺」は一段と熱を帯びていた。
舞台袖から、その様子をじっと見守る弟子の五りん。「オリンピック」を縁に、重なり合っていく志ん生と金栗と五りんの人生・・・
10月10日。田畑政治らの活躍によって開かれた「東京オリンピック」開会式で、ドラマはクライマックスを迎える。
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さいごに
2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で大竹しのぶさん演じる池部幾江さんは、日本初のオリンピック選手、金栗四三の叔母でかつ養母。四三の生活、物心両面で支えた大の恩人でした。
スポーツへの理解もない時代に、働かずしてマラソンに打ち込めるよう、支えてくれた存在は偉大だったことでしょう。
偉大なる母を大竹しのぶさんがどのように演じられるのか?楽しみでなりません。
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