いだてん中村獅童の実在モデル金栗実次はどんな人?影の功労者って本当?
2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺(ばなし)~」に中村獅童さんが出演されます。
役どころは主演、金栗四三(中村勘九郎)の兄、金栗実次。
日本最初のオリンピック選手となった弟をどう支えてきたのか?
実在した人物、金栗実次ははどんな人だったのか?
あらすじネタバレ含めてご紹介いたします。
「いだてん」中村獅童さんの役どころ
2019年大河『いだてん』熊本で撮入 中村勘九郎は“中学生”からスタートhttps://t.co/RGUXRRsv4O
#大河ドラマ #綾瀬はるか #中村勘九郎(六代目) #中村獅童 #勝地涼 #芸能 #ニュース
— ORICON NEWS(オリコンニュース) (@oricon) 2018年4月7日
中村獅童さんは、日本で初めてオリンピックに参加した男、金栗四三(かねくりしそう)の実兄、金栗実次(かねくりさねつぐ)を演じます。
金栗実次は病弱だった父親に代わり、子供のころから金栗家を支えてきた大黒柱。
四三にとって兄であり父親のような存在。
四三に大きな期待を寄せ、家計が苦しかったにも関わらず、東京に進学させます。
頑固で厳しいが、思い込みが激しい一面もあり暴走することも。
金栗実次の実在モデルについて
実在する人物がモデルで、同姓同名です。
金栗実次さんは金栗の長男。
弟思いで四三のことをとても大切にしたそうです。
父親の金栗信彦さんは四三が高等小学校を卒業したら農業をさせると考えていましたが、実次さんは四三の才能を感じ、必死になって父を説得。玉名中学校へ進学させることにしました。
しかし、四三が玉名中学へ進学する直前、父が胃がんで死去。
実次さんはそれから金栗家の家長として四三を玉名中学校へ通わせました。
四三は学費が無料の東亜同文書院と東京高等師範学校の受験を希望。実次さんに許しを得て受験をしました。
四三は東亜同文書院への進学が本命で、東京高等師範学校は腕試しのつもりでしたが、東京高等師範学校に合格します。
四三は本命じゃない東京高等師範学校には行くつもりがありませんでしたが、実次さんが「受験に失敗したら百姓でもするつもりか」と反対。
合格した東京高等師範学校への進学をすすめたのでした。
この東京高等師範学校に在学中、四三は日本初参加となるストックホルムオリンピック予選に出場。マラソンで優勝し日本代表に選ばれました。
しかし当時スポーツは「遊び」という扱いだっため、スポーツのために学業を休学するのは不謹慎なこと。
文部省からも反対され、補助金が出ず、オリンピック出場にかかる費用1800円は全て自己負担になっていました。
1800円は現在の価値で約480万円です。
実次さんも学生の本文は学業だと、四三のマラソンを快く思っておらず注意していたほどです。
そのため四三は実次さんからも反対、断られるだろうと思いながらも、オリンピック費用について相談の手紙を送ります。
すると実次さんは日本代表になったことを喜び、「お金のことは心配するな。たとえ田畑を売っても、そのためなら惜しくない。」と応援。
東京高等師範学校では関係者が募金を募ってくれ1500円が集まったため、実次さんは不足する300円を工面されたそうです。
1912年(明治45)、ストックホルムオリンピックに出場した四三でしたが、マラソン26㎞付近で熱中症で棄権。残念な結果に終わりました。
ストックホルムオリンピックの雪辱を晴らすため、次のオリンピックに向け頑張っていた四三でしたが、1916年(大正5)徴兵検査のため熊本に戻ります。
オリンピック選手になるほど健康な体でしたが、なぜか徴兵を免れます。
じつは実次さんが、弟四三が徴兵されたらマラソンができないと考え、「金栗四三はマラソンを通じ国威発揚している。オリンピックで勝てば大きな効果がある」と言って、陸軍関係者に根回し。四三が徴兵を免れるようにしていたのでした。
実次さんはこのように四三を中学校、大学へ進学させ、マラソンでオリンピック出場させるために、あらゆる援助をされた方でした。
兄なくして四三はオリンピックへの道はなかったでしょう。
実次さんは1930年(昭和5)夏、急性肺炎で死去されました。
【関連記事】いだてん東京オリムピック噺のキャスト相関図まとめ!実在モデルも!
「いだてん」あらすじ
1959年5月、東京。
いつもどおり、タクシーで寄席に向かう古今亭志ん生は大渋滞に巻き込まれていた。東京でオリンピックが開催される見通しとなり、どこもかしこも工事だらけ。「猫も杓子もオリンピックで浮かれていやがる・・」
オリンピックにまったく興味がない志ん生は、いたく不機嫌だった。
ある日、志ん生のもとに、不思議な青年・五りんが、恋人・知恵とともに、弟子入り志願にやってくる。五りんと話をするうちに、脳裏をある出来事がよぎる。その夜の高座で、突然、噺しはじめた落語が「東京オリムピック噺」。志ん生は自らの人生を紐解いていくのだった・・・。
ときは、1909年。
若かりし日の志ん生・美濃部孝蔵は、遊び仲間の人力車夫・清さんが、ひとりの紳士を乗せてフランス大使館へ向かうところに出くわす。この人物こそ、金栗四三の恩師であり、のちに「日本スポーツの父」と呼ばれる嘉納治五郎だった。
1912年、ストックホルム。
嘉納の奮闘によって、金栗四三がマラソンで、三島弥彦が陸上短距離で、日本初のオリンピック出場を果たす。だが、2人とも大惨敗。金栗は悔しさを胸に、後進の育成に情熱を注ぎ、日本スポーツ発展の礎になっていく。
そのころ、孝蔵は「飲む、打つ、買う」の三道楽にすべてを使い果たす放蕩ぶり。落語のほうもさっぱり芽が出ず、改名を重ねること17回。借金取りから逃れるため引っ越しも十数回繰り返すどん底の生活を送っていた。生真面目な金栗とでたらめな孝蔵。関東大震災、二・二六事件、東京大空襲・・・激しく移りゆく東京の街角で、2人の人生が交差していく。
時は流れて、1964年。
「昭和の大名人」となった志ん生の「オリムピック噺」は一段と熱を帯びていた。
舞台袖から、その様子をじっと見守る弟子の五りん。「オリンピック」を縁に、重なり合っていく志ん生と金栗と五りんの人生・・・
10月10日。田畑政治らの活躍によって開かれた「東京オリンピック」開会式で、ドラマはクライマックスを迎える。
さいごに
2019年NHK大河ドラマ「いだてん~東京オリムピック噺~」で中村獅童さん演じる金栗実次さんは、日本初のオリンピック選手、金栗四三の兄でかつ影の功労者と言っても過言ではない人でした。
金栗四三役は中村勘九郎さんが演じられます。歌舞伎役者2人が奏でるドラマ。
どんな演技披露していただけるか楽しみです。
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