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      2018/06/01

西郷どん愛加那(とぅま)の手の甲の入れ墨模様や意味って何?








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NHK大河ドラマ「西郷どん」は舞台を奄美大島に移しました。島流れにあった西郷吉之助(隆盛)は二階堂ふみさん演じる島娘の愛加那(あいかな)とぅまと出会い、死人同然の状態から息を吹き返し結婚、子宝にも恵まれます。そんなとぅまの手の甲にある入れ墨タトゥーにはどんな習わしがあるのでしょうか?奄美にあった風習なのか?調べてみたのでご紹介いたします。

愛加那(とぅま)の手の甲の入れ墨タトゥー画像

NHK大河ドラマ「西郷どん」の舞台は南の島、奄美大島に移りました。
藩命により菊池源吾という名でひそかに奄美大島に流された西郷吉之助は、島娘の愛加那とぅまに出会います。

西郷は死人同然の状態から、いかにしてはい上がるのか?島の人たちとのふれあい、そしてとぅまとの出会いを通じて、ゆっくり心が再生していく姿が見どころです。

 

愛加那とぅまの手の甲には、奇妙な入れ墨タトゥーが入ってます。
島の女性にも・・どんな意味があるんでしょうか?

 

手の甲の入れ墨タトゥーの模様や意味って何!?

二階堂ふみさんの手の甲に入れ墨!!
手の甲だけでなく指先にも。そして左右で模様、柄も違いますよ。
どんな意味があるのでしょうか!?

手の甲の入れ墨・・ハジチ」という風習のようです!

針突はづきという言葉も気になります!

針突(はづき)とは

入墨が死後の幸福な生活を得る条件となっている例は,東アジア,東南アジア,インド,オセアニアなど広範に見られる。沖縄など南島の女性の手甲に施された針突(はづき)やアイヌ女性の入墨もこの系統に属している。入墨のない死者は成仏できないといわれた。

奄美・琉球風習の針突(ハジチ)について

奄美、琉球諸島では、かつて女性が成熟した証として、手の甲に入れ墨をする風習がありました。
これを「ハジチ(針突)」といいます。
こうした風習は奄美に限ったことではないようで、奄美の入れ墨は「+」「卍」「※」などの模様が多かったみたいです。

意味は安産子孫繁栄

ボルネオやチモール島など南島の護符入れ墨と共通していると言われています。

 

多彩な文様には、子孫繁栄の祈りと文様の美しさ

ハジチは女性だけが入れる入れ墨。かつては成人女性の儀礼として一般的でした。
13歳頃にまず左手に入れ、結婚すると右手にも入れます。

 

琉球では、7歳の頃に最初のハジチを入れ、16歳の頃に本格的に入れはじめ、
婚約するまでに完成させていたそうです。

 

当時の女性は、どのような気持でハジチを手に入れたのでしょうか?
またどのようにして入れ墨を入れていったのでしょうか!?

 

ハジチを入れる方法!

まず泡盛で手の甲を消毒し、竹針や楊枝の先に墨を付けて、突き刺して墨を流し込みます。
これを何度も繰り返して模様を入れていくそうです。
当然ながら相当な痛みがあったそうで、黒砂糖をなめて痛みを紛れさせたんだとか。

 

痛みに耐えた証!!
大きなハジチを入れている女性は周りから辛抱強く根性があるとみられ、一目おかれる存在に。
いいとこの男性と結婚するには、大きなハジキを入れておくのがステータスだったでしょうね。

 

出産の痛み、結婚生活の忍耐、辛抱の女性の覚悟の意味も表したのです。
忍耐強く、一途な女性のしるしとされていました。

 

この習わしは明治9年、政府によって禁止されました。
しかしその後明治32年にくらいまで、一般的に行われていたそうです。
現在はこの風習があった時代から100年以上経過・・
ハジチを入れている人は健在していないようです。

その他の意味も!!

ハジチには子孫繁栄や魔除けの意味があります。
琉球では、遭難しかけた船が刺青をした手に助けられたということが広まり普及したそうです。

17世紀初頭、薩摩が琉球に侵略した際、ハジチをした女性を突き返したことから、薩摩に連れて行かれずにすむ!との意味もあったそうです。

女性がアジアに売られたりしていたため、それを避けるためにもハジチをしていたと思われます。

 

またハジチには島固有の模様があるため、どこの島のどんな身分の女性なのかが分かるようになっていました。ハジチで身分を証明される意味合いもあったんですね。

そしてなにより、両手にハジチがある女性は結婚している女性ということ。
既婚か未婚の意味もあったということです。

 

 

西郷吉之助と結婚、子宝に恵まれた奄美大島の島娘、愛加那とぅま。
手の甲にはハジチがしっかり刻まれてます。西郷の妻として生きる覚悟があったということです。
そん愛加那とぅまと西郷がどんな風に描かれてるのか!?楽しみです。

南の国奄美大島に舞台を移した大河ドラマ「西郷どん」見逃せるはずがありません!!

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